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Q427★精製水に硫酸アルミニウムカリウムAlK(SO4)2を溶かして硫酸イオンSO42-が溶けた水溶液に、適当な酸を溶かすと、酸由来のH+によってその水溶液は硫酸としての性質を示すようになるのかを教えてください。 「硫酸の性質」というものが何を指すのかが分からないですが,硫酸カリウムアルミニウム(ミョウバン)の水溶液に適当な酸を加えたとしても,単純にpHが低下する(=プロトンの濃度が上昇する)だけだと考えられます。例えば,塩酸(HCl)をミョウバンの水溶液に加えても,その溶液中のプロトンと塩化物イオンの濃度が上昇し,最終的に塩酸にミョウバンを溶かしたことと同様の状態になります。イオンは水分子という溶媒の中でなじむ「溶媒和」という状態を取っており,陽イオンと陰イオンは離れています。そこにプロトンが供給されたとしても急に陰イオンである硫酸イオンが近づいて硫酸が発生する,ということにはなりません。 (参考にした文献) https://www.sccj-ifscc.com/library/glossary_detail/1877 高3 (SH) 2025/4/2 |
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